イップスは『治すもの』ではない。
こんにちは！ ひろむです！
普段からこの活動をしていく上で、
よく受ける悩み相談が、
「イップスを治したいです」
という言葉。
しかしこの
「治す」という言葉
にとらわれてしまう人があまりにも多く、
その言葉によっていつまで経っても、
良いイメージの感覚を
掴めない状態が続いてしまっている人が多いの
ではないか...と、最近私は感じています。
ただ実は私も現役時代は、
この「イップスを治す」という
言葉を使ってしまっていました。。。
「イップスを治したい」と思いながらも、
高校時代はイップスに悩まされ続けた
ままに終わった過去があります。
一体何が言いたいのか...
要は私が思うに、
イップスは「治すもの」ではない
と考えています。
なぜなら、「イップスを治す」という言葉によって
イメージされる自分の理想の姿に近づくことは、
かなり難しいからです。
よく、
「イップスを治したいです」と悩み相談
される方の多くは、
おそらく自分がイップスに陥る前の
何も意識せずに感覚で思い切り投げたり、
上手く力加減もできて、
スローイングに自信がついていた頃の
イメージを持っている人が多いのではないか
と思います。
しかし、
このイメージに固執してしまうと、、、
そもそも「イップス」というもの自体を
知らなかった頃の自分の感覚を
イメージしてしまうことになります。
イップスではなかった頃の感覚は、そもそも自分の中に
「イップス」という概念が存在していない頃の
自分の感覚ですので、
少しでも今イップスに悩み、
イップスというものに出会ってしまった自分が、
「イップスなんて知らないし、
投げれない感覚に陥ったこともない自分」
の時の感覚に戻りたいと思って目指しても、
その状態に戻ることはかなり難しい理想になって
しまいます。
要は、「イップスを治したいです」
と言葉で発しているうちは、
自分が目指せるわけもないような
理想を抱え続けてしまっている
状態
と言っても過言ではありません。
これはイップスに限らず何でもそうですが、
「理想」や「目標」の立て方は、
そのもの自体の「ノウハウ」
よりも重要なものです。
ここの理想をより自分の中で
「具体化」させて、イメージを
よりしやすくするためには、
「イップスを治す」という
言葉からは、
一度卒業してもらいたいです。
「イップスを治す」のではなく、
「イップスを乗り越える」
「イップスを克服する」
といった言葉で、
今悩んでいるイップスにアプローチ
していってもらいたいです。
この「乗り越える」というイメージによって、
先ほど解説した目指す方向性が、
「以前の状態の自分」ではなく、
今「自分がイップスを経験した状態」から、
より自分がステップアップして、
「イップスに悩む以前よりも
自分の送球に自信がもてる状態」
を、目指していくことができるようになります。
これが要は「イップスを克服する」という
ことなんです。
決して、「以前の状態に戻る」というわけではなく、
『自分がイップスを経験した上で、
目指していく方向性』を、がっちりと
捉えられるようになります。
ここの部分であなたがミスってしまうと、
いくら今後どの人から良いアプローチや、
ノウハウを受けて知ったところで、
最終的には全くもって意味をなさない
ぐらいに思ってください。
なぜなら、
事実上不可能な状態の理想を
あなたが目指してしまうことに
つながってしまうので。。。
ですので今日からあなたは、
「イップスを乗り越える
プレーヤーになる！」
このイメージを持って、
今後のネットスローや、トレーニング等に
取り組んでいってもらいたいと、
思います！
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